ダーリン踊ってみたについての所感
2018年7月6日・7日。ニコニコ動画とYoutubeにとんでもない動画があがりました。
【SLH×MeseMoa.×K'suke】ダーリン踊ってみた【MV】
かねがね噂は耳にしていましたが、実際に見ると噂以上、想像をはるかに超える代物でした。
タイトルを見た瞬間、ダンスにも踊ってみたにも疎いわたしでもわかりました。
これはやばい。
さて、こんな素晴らしい代物に何らかの妄想を付けるなんて完全に蛇足以外の何物でもないのですが、書かずにはいられないくらい妄想が暴走を続けていますので、自分の精神を落ち着けるために一度吐き出しておきます。
とにかく好き勝手に妄想しております。また、血生臭い系のおはなしも含まれますので、あらかじめご了承ください。
この「ダーリン踊ってみた」になんらかのストーリーが設定されているとすると、それはどんなものなのか、好き勝手にいろいろ考えていたのですが、見るポイントによって数パターン出てきたのでまずはその中の一つについて書いていきます。
言葉だけじゃ伝わる気がしなかったため、スクショの力を借りました。
物語の舞台は、外界から隔離された研究所。そこでは、何らかの事情により戦闘能力に特化した人間を育てる研究が行われています。11人はその被験者です。
日々殺戮を繰り返し、真っ白だった服を返り血で染めていく11人。ですが、理性や倫理観を破壊するために頭がふわふわになるお薬的なものを投与されていて、当の本人たちは魔法みたいな夢みたいなファンタジックな物語の中にいるように過ごしています。
さて、この11人は、全員「ダーリン」に心酔しており、他者を殺すことが「ダーリン」の為になると思い込まされています。
11人の頭には「ダーリン」の為に人を破壊することしかありません。本当にそのことしか頭にないので、妄想癖の強い者や破壊衝動を抑えられない者もいますが、全員どこか楽しそうに、ふわふわとしながら日々を過ごします。
そして、そんな彼らの様子は常に監視されています。
そんな中彼らの中の3人が気づいてしまいます。「ダーリン」にとって11人は並列で、その中の1番は自分ではないのだということ、そして、自分が「ダーリン」の1番になりたいと思っているということに。
初めて芽生えた感情にわからないことだらけで混乱する3人でしたが、「ダーリン」にそのことを尋ねても誤魔化すばかりです。
3人の気づきをきっかけに11人は「ダーリン」の1番になるためにアピールを始めます。その方法はやっぱり破壊。
「ダーリン」への思いをこめ、ミューティレーション!
顔面ストレート!
それまでは個や自分という概念すらなかった11人はここから、バラバラに行動を始めます。すべては「ダーリン」の1番になるため、自分が唯一になるためです。
その中でお互いへの嫉妬心や対抗心も高まっていきます。そしてついに、11人は互いへの攻撃を始めてしまいます。
アイスピック!
この異常行動に危機感を覚えた研究者たちによって、11人はこれまでより強力なお薬を投与されます。これによって11人は、また元の破壊衝動以外の意思を持たない状態に戻ったかに見えました。
しかしそれぞれの中にはまだ唯一になることへの渇望とお互いへの嫉妬心がめらめらと残っていたのです。
ぼんやりと人形のようになりながら、心の中にある「好きな人の好きな人ってだけできらい」。
もはやその中に残っているのは「ダーリン」への思慕ではなく互いへの嫉妬心だけだったのかもしれません。
11人は再び激しく戦闘を始めます。脳神経がとろけそうになりながら、わずかに残っていた情も崩れかけ、尚も戦い続ける11人。
その最後に立っていたのは1人でした。ここで11人の戦いは決着します。
「ダーリン」にも予想できなかったであろうこの戦い。ですが、戦いを終え倒れた10人と残った1人の周りには同じように倒れた何十人もの被験者の姿が。
実はこの戦いはこれまでに何度も繰り返されており、その中で生き残った1人は記憶を消され、また次の戦いに参加することになるのです。
互いの嫉妬心を利用し殺し合わせ、生き残ったものを集めてまた殺し合わせる。そうやってより強いものだけを残していくことこそ、この研究の真の目的だったのです。
そして、生き残った1人はまた繰り返し、戦いを始めることになります。
はやく映画化してください。