感想の掃き溜め

140字に収まらなかった主観

べいびーずの感想②

続きです。




⑥こづたさん
「Super Love Feeling!!(GUMI)」
 ご本人のオリジナル振付の一曲でした。とってもかわいかったです。振付のかわいらしさもさることながら、伝わってくる一生懸命感がもういじらしくてかわいい…!
 ダンスは、踊ってみたの動画にもなっていて拝見したのですが、ステージではマイクを持っていたので、踊っているところだけ見るとまたかわいさが増すなぁと思いました。
 こづたさんは初めて見たときはなんとなく気が強そうないまどきの子、という印象を受けたのですが、今日ステージに立っている姿を見ると、純粋で優しそうだなあと思いました。個人的に、それまで持っていた印象といちばんギャップのあった方です。やわらかでまろい雰囲気がDDっぽい男の子だなと思います。



⑦朔太郎さん
「Brave Love(THE ALFEE)」
 間違いなく一番会場をざわつかせた方。最高でした。曲名の発表の段階であるふぃー…???と混乱する会場の空気を長目のイントロでの社交ダンス風のキレッキレのダンスで一気に持っていきました。
 イントロ始まって1秒でそこら中から歓声が上がっていてあの空気を変える力、インパクトはものすごいと思います。またダンスも、社交ダンスを取り入れたオリジナル振付とのことで、色気がありつつ格好良かったです。歌声は思ったよりハイトーンでそれもギャップがあって素敵でした。
 とみたけさんが後ろに野崎弁当が見える、とおっしゃってましたが、もうそれなすぎました。でも野崎さんと枠は同じだけど方向がまた違う方にぶっ飛んでそうなのも感じたので、もしDDに入ってくださったらそういった所も要注目だと思います。



⑧笹森椋遥くん
「まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL(Nissy)」
 朔太郎さんのインパクト大の演目が終わったあとで、この次の子ちょっとしんどいのでは…と思っていた中で登場した笹森くん。そんな心配一切不要でした。歌い出し一発目で会場の空気を一気に自分のものに変えていらっしゃいました。とにかくとにかく格好良かったです。
 DDらしさ、というものがあるとするなら、今回の候補生の中でそこから一番かけ離れていたのが笹森くんだと個人的には思います。そう思う要素はいろいろあってうまく説明できないのですが、ひとつあげるなら、DDの「始めは素人だった」感があまりないというか、もう既にステージに立ってる感がありました。ぜあらる。さんがインタビューの際、笹森くんに最初に会ったときに「DDか…?!」ってなったとおっしゃっていましたが、まさにそうで、でもだからこそ必要な存在だと思いました。
 パフォーマンスは、まずとにかく歌声が素敵!甘く掠れる声で、ファルセットになったときの色気爆発っぷりがすごかったです。また、背が高くて手足が長くて、これからダンスを本格的にし始めたらめちゃくちゃステージ映えするだろうなと思います。
それから、ステージでの立ち方が堂々としていて、
肝が据わってる印象を受けました。
 きっとどこのステージでも輝ける人だと思いますが、どうかDDを選んでくださることを心の底から願ってます。



⑨じんくん
Sexy Zone(Sexy Zone)」
片手に薔薇を携えて登場したときから会場中が期待してました。この曲でちゃんと薔薇を持ってたところがまず素敵です。
 イントロのアクロバットがめちゃくちゃすごかったです。じゃにーずじゅにあなどを見ているとよくわかるのですが、ちゃんと習った人のアクロバットとそうじゃないアクロバットってやっぱり身のこなしが違うような気がしていて、じんくんさんからは前者の印象を受けました。
 グループの演目でもアクロバットが入るとそれだけでステージが派手になるし、初見の人にもインパクトを与えることができると思います。ステージでも綺麗に決まってたし、これだけできれば十分すぎる武器になると思いました。
 それから最後にとみたけさんがおっしゃったじんくんZONEがパワーワードすぎました。じんくんZONE、今後も見たいです。



⑩渚こうたくん
「nerve(Bis)」
 元々の知名度もあり、注目度の高かった渚こうたくん。パフォーマンスへの期待値もかなり高くなってたような気がします。そしてその期待を越える圧巻のパフォーマンスでした。やっぱりステージ慣れしてるという点では他の候補生の方より頭ひとつ抜けていたし、安心して身をゆだねられるパフォーマンスでした。
 勝手に踊ってみた曲でくるのかなと思っていたのでnerveだったのは少し意外でしたが、自然な煽りが上手くて客席もノリノリで、素敵な選曲だなと思いました。
 踊り手としてある程度実績も知名度も人気もあるところからアイドルになる、というのはある意味むすめん。のモデルケースを踏襲した流れだと思います。そういうアイドルのなりかたもある、というのがめせもあ。やDDの1つの売りだと思っているのでぜひその流れを受け継いでほしいな、と個人的には思います。




②はここまで

べいびーずの感想①

べいびーずオーディションファイナル、とっても素敵でした。

私は投票期間は青野さんに毎日投票しており、候補生の中での推しは間違いなく青野さんです。
他の候補生の方に関しては、ツイッターと課題動画くらいしか拝見しておらず、お名前くらいしか知識のない状態で臨みました。

そんなわたしの感想は一文目の通りです。みなさん個性的で、一生懸命で、きらきらで、素敵なアイドルでした。候補生の方のパフォーマンスで歓声があがったり、自然とコールが入ったり、手拍子がはいったりする会場にいると、もうこの方たちみんなアイドル以外のなにものでもないなといった感じでした。

結果は出てしまったけれど、本当によいものを見せていただいたし、DDらしい幕引きだったと個人的にはとっても楽しめました。もちろん推しさんのことを思うとすこしぷるぷるしてしまいますが…。

とにかく、とってもとっても素敵なステージでしたので、いつものごとく感想を書き残しておこうと思います。



【ソロパフォーマンス】
①青野精一郎さん
100回のkiss(松浦亜弥)」
 いきなり来ました。このオーディションは初めからエントリーナンバーがアイウエオ順だったので、もしかしたらパフォーマンス順もかな…?と少しだけ心構えしていたのですが、いざ本当に一番目だと心の準備が足りなさすぎました。
 エントリーナンバーと名前が呼ばれ、曲名が司会のぜあらる。さんから発表されたとき、会場がざわっとなりました。たぶん驚きの声が多かったのかなと思います。
 100回のkiss松浦亜弥さんの曲で、しっとりとしたバラードでありながらハロらしい細かいリズムの刻みもある曲だと思います。公開オーディションの場でこの曲を持ってきたのはある意味挑戦的な気もしますし、あややの初ステージで歌われた伝説の名曲を選ぶエモさもあったし、ご本人がかねてよりおっしゃっていたつんくさんの曲が好きということも伝わってくる選曲でした。曲名が発表された瞬間にぼろっとくるくらい心が震えました。
 歌声はとっても素敵でした。もともと歌が良いなと思って興味をもった方だったので、あぁやっぱり良いなと思いました。緊張のためもあると思うのですが、どちらかといえば無表情で笑顔ではなかったけどそれがこの曲によく似合っていました。特にBメロの別にの繰り返しの部分は、無表情の中にすこし拗ねたような感じがあって、それが絶妙にかわいらしい、本家あややの雰囲気そのままでさすがハロリスペクトだなぁと思いました。
 また、曲中にふっと口角があがる瞬間も何度かあって、意識的に笑おうとしてらっしゃるのかな…?と感じたのですがその表情がなんとも言えない色気があって、やっぱりこの方絵になるなと思いました。フォトジェニック。
 それから、肌がまっしろでステージのセンターでライトを浴びてると白く透ける感じで天使みが深かったです。
 個人的にこの方の少し影のある感じがとても良いなと思っていて、影がある感じがすることでかえって意志の強さとかまっすぐさが際立つというか。その雰囲気が全部ステージで良い感じに昇華されていたなぁとわたしは思いました。最高に素敵でした。ありがとうございました。



②あづさん
「金曜日のおはよう(HoneyWorks)」
 ガラッと空気が変わりました。こちらの曲も発表された瞬間会場が沸きました。わたしの周りでは軽く踊っている人もたくさんいて、踊ってみたでも人気の曲ならではだなぁと思いましたし、あづさんは踊り手もされているとのことで、さすがだなぁと思いました。
 踊り手をされているというのは実はちょっと意外でした。それは、歌がとにかく上手かったからです。声にハリがあって、低いところでよく響く聞き心地のよい歌声でした。今度はクールな曲やセクシーな曲を歌ってるのも聴いてみたいなと思いました。
 またパフォーマンス中とっても楽しそうだったのも印象的でした。終わった後のインタビューでも、楽しかったとおっしゃってたのですが、それが伝わってくるようで、こちらも楽しくなりました。



③いっぺいさん
「勇気100%(NYC)」
 これは沸きました。ジャニーズの名曲、少クラ見てたら全員踊れるアレです。超有名曲なので、お客さんもまんべんなくノっていた印象でした。
 サビの振付が近年の少クラで見る片手をあげる振付だったのも沸きました。つい一緒に手を上げてしまったし、同じ振りをしていた周りのお客さんも多く、一体感を楽しめました。
 歌い始めAメロからはステージ後方、サビ辺りで前に出てくる動きがとってもアイドルらしくてよかったです。こちらも楽しさが伝わってくるようで、素敵でした。 



④ガオたいがさん
重力シンパシー(AKB48)」
 48系がお好きというのはなんとなく知っていたので、おぉ!となりました。イントロの尺ぴったりの自己紹介+煽りが見事で、最高にアイドルでした。
 また、やはり48系列のような、最近のアイドルみを感じました。自分の見せ方がよくわかっていて、それが全然嫌みじゃなくて、とにかくかわいらしい。チェックの衣装が似合いそう。
DDはやっぱりハロのイメージが強いので、48を彷彿とさせる人っていないよなと思っていたのでもし入ってくださったら貴重な存在だなぁと思います。



⑤犬太さん
「いぬねこ青春まっさかり(わーすた)」
 かわいい…!とにかくかわいい!!!
 歌とダンスに関してはまだまだ発展途上かなといった感じでしたが、もうとにかくかわいい。選曲もお名前にも合っていて、わんもにゃーも絶妙に似合う!有無を言わせぬかわいさってやっぱり最強の武器だなぁと思いました。パフォーマンス終了後のインタビューでは、人懐っこい印象を受けました。あまり良い言い方ではないかもしれませんが、人の懐に入るのが上手いんだろうなと思いました。そういう方っていずれは傾国タイプのアイドルになっていくことが多いので期待大です。(?)
 最後にとみたけさんがおっしゃった「(犬太さんは)犬なんでしょうか猫なんでしょうかね~?」
のひとことがもうこの方の魅力を的確に表していると思います。





①はここまで

「私のアイドル」

今週のお題 「私のアイドル」

 

 

思いっきり出遅れてます。

が、書かずにはいられないお題なのでひとまず書いてみます。

 

わたしはアイドルが好きです。

現在はMeseMoa.という男性アイドルグループを最も推しています。推しメンはメンバーカラー薄ピンクのとみたけさんです。

 

www.mesemoa.com

 

 

 

長年アイドルが好きで、それ以外は特筆することのないタイプの人間なので、趣味は?と聞かれたらどんな状況でも大体、アイドルのライブに行くこと、と答えます。

 

すると、よく言われるのが、「どうしてそんなに好きなの?」という言葉です。

アイドルが好きな人に囲まれているとつい忘れがちなのですが、まったく同じセットリストの公演を見るために何度もはるばる県外まで出かけるほどのバイタリティーがどこから出てくるのか、やっぱり少し不思議なようです。

 

そう聞かれるたび、どうして推しがこんなにも好きなのか説明しようとするのですが、これが本当に難しいのです。

 

わたしの推しは、歌に魂がこもっていて、ダンスをするときには指先まで華があって、話すときの語尾がやわらかくて、ブログの文章が丁寧で、インスタにあげる写真は楽しさにあふれていて、仲間思いで、心のきれいな人です。

 

こうやって、好きなところを言葉にしだすと、とまらないくらいどんどん出てきます。ですが、どうしてこの人でなくてはだめなのか、この人たちでなくてはだめなのか。それを他の人に納得してもらえるような言葉で説明することはできません。

 

どのオタクにとっても、推しは唯一無二です。

わたしにとっての唯一無二を、おなかの底から爆発しそうな好きを、伝わるような言葉で説明することはもしかしたらできないのかもしれない、と思います。

 

ですが、言葉にできないこの好きを肌で体感できる空間があります。

それは、推したちのライブ会場です。

 

ライブが始まると、会場中のファンはみんな自分の推しの色に光るサイリウムを振りやリズムに合わせて振り、曲に合わせてコールをします。

視界に映るサイリウムがきれいにそろって揺れるのを見たとき。

曲中の掛け声が会場中に響くとき。

あの中にいるときの、何とも言えない幸福感、楽しさ。つい隣の知らない人に楽しいですねと声をかけたくなるような一体感。

 

もちろん人が集まれば、合う人もいれば合わない人もいるし、多かれ少なかれ軋轢が生まれてしまうこともあります。同じアイドルが好きな者どうしでも、それは変わりません。

ですが、あの空間にいるときはきっとたぶん、みんな同じような気持でいるんじゃないかなと思います。

「そうだよね、みんなめせもあ。さん好きだよね!!!」

と、好きな気持ちが爆発するみたいに襲ってきて、ステージのアイドルのきらきらがそれをまた増幅させて。いつでも最高に好きなアイドルが、ライブが終わったあとにはもっともっと好きになっています。

 

あの空間に満ちているものこそ、わたしの唯一無二を表しているのだと思います。

 

 

 

好きが爆発する空間はこちら↓


【MeseMoa. - 着陸!月面ZENBU】MeseMoa.カウントダウンコンサート2017より

 

 

 

迷ってるなら買った方が良いCFTMDVD


タイトルの通りです。 


タイトル以上の内容はありません。




今回はネタバレは一切なしです。




CFTM、間違いなく一見の価値があります。間違いなく手元に置いておくべき作品です。



でもミュージカルでしょ…?普段の推しの姿じゃないし……


的な感じでまよっているあなた!!!!!!!


アイドルが演じるミュージカルには、アイドルにしか出せない魅力が満載です。
そしてそれは、普段の彼らを知っているファンだからこそ感じられるものであると思います。


アイドルが何かを表現するとき、ファンはその作品にアイドル自身の姿を投影しがちです。

アイドルの歌うアイドルソングは、その最たる例であると思います。
アイドルの歌は、アイドルが歌うことで、曲中で描かれていることをより広く深く感じさせます。
MeseMoa.さんだと、最新曲のNew Sunshineなどは、まさにそんな曲だと思います。


そしてこのミュージカルCFTMも、そういった楽しみ方もすることができる作品でありました。
この人がこんな台詞を言う、こんな歌を歌う、この人とこの人がこんなやりとりをする。

作中の全てが、物語の中のそれとはまた別のところで、いろいろなことを感じられる要素になっています。今回の作品は当て書きということもあり、特にそうだったのかもしれません。

MeseMoa.さんは、誰か脚本かがいるのでは?と思ってしまうくらい、現実がドラマチックでエモい物語でできています。その現実の物語をこのミュージカルの世界に重ね合わせずにはいられないのです。


あおいさんが海月を、
しろふくさんが朔夜を、
ぷんちゃんが月詠を、
のざきさんが賢者を、
にばんさんが静を、
とみたけさんが嵐を、
ふぉーげるさんが弓弦を、
のっくそさんが晴を、
にーちゃんさんが豊を、
ぜあらる。さんが博士を、

演じられたことには意味があって、このミュージカルの台詞や歌のひとつひとつが、過去のMeseMoa.さんのどこかと繋がっていて、未来のどこかに繋がっていくのではないか。そんなふうに考えてしまいます。

もちろん、こんな考え方は作品そのものにとっては邪道な見方で、余計な勘ぐりでしかないのですが、
アイドルの演じるミュージカルを、ファンである私たちが見るときにだけできる唯一無二の楽しみ方でもあるのかな、と自分勝手に思っています。



というか冒頭5分で5000円余裕で元取れるのでとりあえず迷ってるなら買った方が良いです。

ひたすら長くて重いCFTM感想②

 

 

 

 

 

年が明けてもロスがつらい。

 

 

 

 

 

 

 

というわけで、前回の感想の続きです。

 

 

ネタばれしかありません。

 

 

 

 

 

ネタばれしかありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CFTM感想②

 

 前回、この物語の主題であると感じた2点について述べていこうとしました。が、案の定長くなってしまったので一つ目のみで終わってしまいました。今回はその書き残した二つ目について。

 

 この物語のもう一つの芯、それは、主人公である海月の変化であると思います。ここでは、この物語における海月の変化を大きく分けて二つの観点から捉えてゆきます。

 

 まず一つ目は、ストーリーのメインでもある、海月の悪夢からの解放です。物語の序盤から海月は、帝とかぐやを引き離してしまったことを悔やみ、そのときの悪夢に苦しんでいます。ここから、帝とかぐやの再会をきっかけに、その別れは「誇るべき別れ」であったことを知り、悪夢から解放されてゆきます。ここに見える海月の成長、それは「気持ちがつながっている」ことの重要性に気付く、ということではないかと考えました。

 海月の悪夢は、帝とかぐやを引き離してしまったことに対する罪悪感や後悔から生まれたものであり、その根底には帝に幸せでいてほしいという願いがあります。ここから海月は、帝にとっての幸せはかぐやと共にいることである、と考えていたのだと推測できます。

 しかし、実際には、それは少し違っていました。かぐや(と恐らく帝も)は、自ら別れを選びました。離れていても心は繋がっている、これは誇るべき別れである、と。確かに、ずっと共にいることができれば、それに勝るものはありません。ですが、別れることがイコール不幸というわけではないのです。そのことを、恐らく海月は理解していなかったのではないでしょうか。かぐやに真実を教えられ、そのことに気づき、それが、悪夢からの解放のきっかけとなったのではないかと思います。

 そしてこれは、海月自身が直面している別れの受け止め方へと翻って行きます。海月が直面している別れ、それは帝の死です。自らの生きる意味であった帝の死を目前にした海月にとって、傍にいることだけが幸せなのではない、距離が離れていても心で繋がっていることができる、そういう幸せの形もあるということは、ある種の救いであったのではないでしょうか。そしてそれは、海月の変化であり、成長ともとれると思います。

 

 次に二点目。一点目では、海月の別れへの捉え方の変化に着目しました。ここでも触れたように、海月にとって帝という存在はとても大きなものです。海月の成長を考えるに当たって、帝の存在は欠かせないものであるでしょう。

 数多くあったふたりのシーンの中でも、出会いの場面はとても印象深いものでした。この場面の歌で、始めに帝は、海月に泣いているのはなぜか?と海月に問いかけます。それに対し海月は、そう問われて初めて自分が泣いていることに気付いた、と振り返ります。ここから、この段階では、海月は自分自身の感情もよくわからないほど、自我の曖昧な状態であったのだろうと考えられます。

 その後、「海月」という名前は帝が名づけたものであり、「海に映る月」の意であることが語られます。この海に映る月について、帝は「儚いと思うか、それでいい。」と歌い、さらに、その名を確かなものにしてゆくのは海月自身である、と続けます。名前もなく、存在すら曖昧であった海月に名を与え、さらにその存在を確かなものにしてゆくのは自分自身なのだ、と伝えるのです。いとエモし。

 そして曲は再度、最初の帝からの「泣いているのはなぜか?」の問いに戻ります。しかしここでは、先ほどとは違い、海月は自分で、「怖いからです」とこたえるます。泣いていること、その理由である自分の感情を自覚することができるようになったのです。

 では、何が怖いのか。私は、帝との別れが怖いのだと考えました。海月は物語の中では終始、帝に幸せでいてほしい、そのためにかぐやと帝を一目会わせたい、ということだけを繰り返します。ですが、ここだけは唯一、海月自身の寂しさが溢れたのではないかと思いました。

 さて、帝に名前をもらい、自我を確立していった海月ですが、これは帝という存在を拠り所にしたものです。ここから、月の住人たちと関わり、悪夢を乗り越え、海月は新たな生き甲斐を見つけていきます。そうなったときに、今度は月の住人たちから歌われる「その名を確かなものにしてゆくのは自分自身だ」という歌。これ以上ないエモさでありました。

 

 海月は、帝を拠り所として自我を得、その別れが近づく中で、傍にいること以外の幸せがあることを知り、自分自身で生きる意味を見つけていきます。この海月の成長ともとれる変化が、物語の1つの主軸であったのかな、と思いました。

 

 また、海月の印象的なシーンとして、何度か描かれる帝に頭を撫でられる場面があります。海月はいつもどことなく安心したように帝からのそれを受け入れます。このシーンの対比として、朔夜が月詠から撫でられようとする場面に着目すると、朔夜は必ず子供扱いしないで、とそれを拒否していました。子供扱いを嫌がる内はまだ子供、というのをどこかで聞いたことがありますが、まさにこれはそういうことなのかな、と思います。子供扱いを嫌がる朔夜はきっとまだ子供でいられるし、そうでない海月はもう子供ではいられない。そして海月はそのことを知っているからこそ、帝から撫でられるとどことなく安心したように見えるのかな、と思いました。

ひたすら長くて重いCFTM感想

CFTM千秋楽の夜です。

この舞台を作って下さったすべての方々、本当にありがとうございました。

あんなにも素敵な作品を観ることができた幸せを胸にこれからも生きてゆきます。(最初から超ど級の重さ)

 

以下、感想文です。

 

 

ネタばれしかないです。

 

 

 

 

ネタばれしかないです。

 

 

 

 

 

ネタばれしかないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CFTM感想

 

 書きたいことも考えたことも山ほどありすぎて、何から書けばよいのかわかりません。が、まずはこの作品の主題である(と感じた)2点に絞って書いてゆきます。

 

まず一つ目。それは「愛」です。この作品には最初から最後まで、たくさんの愛が詰まっていて、それが一つの芯となっていると思います。そしてその中心にいるのは、言わずもがな、帝とかぐやです。竹取物語における帝とかぐやのなれそめに関しては、最後に弓弦が言っていたように、「文を取り交わすようになって3年がたった」程度の説明にとどめられています。実際にどのようなやりとりがあり、どのように二人が心を交わすようになったのか、具体的には書かれてはいません。それどころか、そもそもなぜあれほどかたくなに男性たちの求婚を断り続けたかぐやが、帝に心を動かされたのか。それすらも、はっきりとは明かされていないのです。それがこのミュージカルの中では、「和歌に音楽をつける」ことで、「音に乗せて気持ちを伝え、それが伝わった」という形で描かれています。音楽が違う世界の二人を結び付けたわけです。これをアイドルに歌われてしまったら、もうこちらはエモいと咽び泣くしかありません。

 そして、ここにはもう一つの大きな愛がつながっているのではないか、と考えました。それは、月の住人たちからかぐやへの愛です。月の住人たちがかぐやのことを心から大切に思い愛していることは、一目瞭然です。その愛が帝とかぐやの愛につながっている。そういえるのは、かぐやの心のさまざまな部分を作ったのが月の住人たちであるからです。

 具体的にいきます。序盤のスタディの歌で、月の住人である嵐・静・豊・晴・賢者それぞれが朔夜にどのようなことを教えているのかがわかります。そして朔夜への教えはそのままかぐやへのものであったはずです。どの教えも素敵ですが、ここで注目したいのは豊です。豊の歌では、音楽・芸術に関して歌われています。この歌の中で豊は「気持ちのままに歌う」という趣旨のことを朔夜に教えています。(たぶん)(うろ覚え)これは、帝がかぐやに思いを伝えたあの方法ととても近いような気がします。少なくともかぐやは、豊の教えによって、音楽に気持ちを込める、気持ちをこめて音楽を奏でる、ということがどういうことなのかを理解していたのでないでしょうか。そしてそうであったからこそ、帝の歌に乗せた思いに気付き、惹かれたのではないでしょうか。もちろん、嵐、静、賢者、晴、また、月詠、弓弦、博士の教えもかぐやの心を作る糧となったでしょう。帝の思いを受け取ったかぐやの心の一端を作り上げたのは、月の住人たちの教えであり、それは月の住人たちからの愛です。愛によって作られた心を持ったかぐやは、帝の音楽に乗せられた愛を受け取り、そしてそれがまた新しい愛を生む。この連鎖、つながりこそ、この物語の芯ではないかと思います。

 そしてそんなあふれんばかりの愛に満ちたこの作品は、何よりもあの方たちにぴったりです。

 

 2点としたのですが、あまりにも長くて重いので、もう1点は次の記事にします。

 ここまで読んでくださりありがとうございました!

わたしのかんがえたさいきょうのJかばー(ソロ編)


タイトル通りです。


今回のツアーの応援合戦コーナーでは前半では3曲、後半では2曲のじゃにーず曲をカバーしてくださっています。



ひかえめにいって最高でした。


私事ですが、ぶいしっくすファンとしては愛なんだを選曲していただいたことがとても嬉しかったです。よいものを見せてもらったな~と心の底から思いました。


本当にありがとうございました


というわけで今回は、カバーしていただいたらわたしがしぬ、私的じゃにソングについて書こうと思います。ソロ曲、ユニット曲、グループ曲と分けて書いていきます。
1つの記事にしようと思ったのですが、ソロ曲の時点でとてつもなくとてつもなく長くなったので…!


あくまでも個人の主観による見解ですので、ご容赦ください。


【わたしのかんがえたさいきょうのJカバー(ソロ編)】

《にーちゃんさん》
あきれるくらい僕らは願おう(TOKIO)
ソロ曲と言っておきながら初っ端からこれです。(歌唱がひとりなのでソロに…)
あに様には絶対にTOKIOの曲はよく似合うと思います!!!!!特に、しっとりしたながせくんの伸びやかな高音が映えるバラード曲は、あにの声で聴いてみたいなと思わずにはいられません。
この曲は、雨傘と両A面シングルに発売されたものです。ピアノメインのイントロから静かに歌い出すAメロの歌詞は「信じること恐れたり誰かのため嘘をついたり…」。号泣必至です。
またサビの「あきれるくらい僕らは願い…」の「くらい」「願い」の高音では、あにさまの心地良く響く高い歌声が輝くと思います。

Cadence(TOKIO)
またしてもTOKIOです。こちらの曲はアルバム曲なのですが、その昔某番組内でたいちくんのキーボードとながせくんのギターでのアレンジverが披露されまして、そのアレンジがとてつもなくおしゃれで切なくて素敵だったので、いつかそういうのも見てみたいなぁと思わずにはいられません。サビの伸びやかさがとても良いです。


《ふぉーげるさん》
Candy(V6森田剛)
とりあえずこの曲聴いてください!!!!
CHARAさん作詞作曲のこの曲は、もうCHARA節全開!といった感じで、その雰囲気とごうくんのキャラメルボイスとも評される甘くかすれた声が絶妙にマッチしていて最高の1曲で、ふぉーげるさんの声にもめちゃくちゃ合うと思います。また、個人的にですが、特に最近はふぉーげるさんのダンスにごうくんみを感じているのでもう最高です。余談ですが、この曲をごうくんがライブで披露した際、ファンとの掛け合いパートについて「好きな人を思い浮かべながら歌ってください」とのごうくんの言葉にすかさずファンが「(好きな人は)ごうくん!」と声をあげると、恥ずかしそうに笑いながら「僕もみんなのために歌います」と返すという一幕があったのですが、そういうところももうなんかふぉーげるさんじゃないかなって()

rouge(Sexy Zone菊池風磨)
ふうまさんの男の色気爆発ソングです。
そしてそれはもうそういうことです。ふぉーげるさんはそういうことです。わたしはふぉーげるさんかっこいいしぬ勢なので、こういう色気たっぷり男らしさたっぷりの曲でしにたいなぁと思います。また某番組で披露された際の椅子を使ったダンスがとても素敵で、椅子使いには定評のある(?)ふぉーげるさんにぜひキメてほしいなぁとも思います。


《とみたけさん》
愛なんて(NEWS手越祐也)
圧倒的に華やかなてごしさんの歌声でしっとり聴く重めのラブソングです。こういう切なくて悲しくてとにかく重いラブソングはとみたけさんによく似合うと思います。てごしさんも割と曲に入り込み系だと思うのですが、この曲は入り込んでこそなんぼという雰囲気なので、もうとみたけさんに思いっきり演じまくってほしいです。泣きます。

care(KAT-TUN赤西仁)
わたしはこの曲でじゃにーずに落ちました。なので、その大好きな曲を大好きな人に歌ってほしい、まごうことなき私利私欲です。
今の若い子たちにこの方は伝わるのでしょうか。作詞はご本人様なのですが、とてもストレートな応援の歌詞で、世間のイメージとのギャップがあるような気がします() そういうところも大好きです。
「きっとそこには泣いた分の笑顔が待ってる」というフレーズがなんかもうとみたけさんに歌われたらいとおしさと切なさと尊さで涙がとまらなくなると思います。(重い)


《あおいさん》
悲しいほどにア・イ・ド・ル~ガラスの靴~(V6三宅健)
けんくんは、御年38歳!でありながら永遠の17歳とも言われるビジュアルをキープし、また、なぜそこまで?と尋ねたくなるほどファンのニーズを理解しそれに応えたりあえて応えてくれなかったりする、アイドルになるために生まれてきたアイドルofアイドルともいうべき存在なのですが、そのけんくんが、アイドルという存在として生きる悲哀や葛藤を歌った1曲です。すべてのアイドルファンが聴くべきだとおもいます() あおいさんを見ていると、アイドルになるために、世に出るために生まれてきたんだなぁと思う瞬間ばかりで、だからこそこの曲が似合うのではないかな、と思います。タイトルからもわかる通りシンデレラがモチーフとなっているのですが、魔法がかかっているのはアイドルの自分なのか、アイドルではない自分なのか、曖昧なままの歌詞が考えさせられます。

《二番煎じさん》
まもりたい(関ジャニ∞大倉忠義)
とてもストレートなラブソングです。これくらいドストレートで恥ずかしくなるくらいまっすぐな詞はもうにばんさんしか!ってなります。なります!!!ゆったりとしたメロディーに乗せて「まもりたい」????しにます。すぐにしにます。

僕の恋愛事情と台所事情(TOKIO)
こちらも男らしいラブソングです。城島リーダー作詞作曲です。メールでやりとりをしているような歌詞がとてもイメージを掻き立てます。スタンドマイク一本で、ラスサビのキメのところでだけカメラにウインクしてくれたらしぬしかないです。「さぁ週末はどこへ行こう 君の好きなとこでいいから」ってとてもにばんさんっぽいなぁと思うしなんかもうりあこいわくだなぁとなります。(小並感)

《白服さん》
生涯なにがあっても愛する人へ(嵐二宮和也)
虹もわかります。秘密もわかります。ぎみっくげーむもわかります。にのの曲をしろふくさんに歌ってほしいのしぬほどしぬほどわかります。わかりすぎて妄想しまくったのですが、こちらはいかがでしょうか。若かりしにのの、恥ずかしくなるくらい熱いラブソングです。熱いのに重くてちょっと後ろ向きなところもとても良きだと思います。

《気まぐれプリンスさん》
わたし鏡(関ジャニ∞安田章大)
遠距離恋愛中のおんなのこ視点から描かれたこの曲は最初から最後までかわいさに満ちているのですが、まっすぐ芯の通ったかっこよさも感じられて、それがとてもぷんちゃんに合いそうだなぁと思います。最後のワンフレーズで頭が爆発する自分が見えます。

《ノックソさん》
ユメニアイニ(V6岡田准一)
いまや軍人か武将かといったおかださんですが、ほんの10年ほど前は天使のように美しく、そんなおかださんが柔らかく歌い上げる1曲です。しらない方はとりあえず歌詞だけでも調べて読んでみていただきたいです。幸せいっぱいなのになぜかちょっとさみしい感じがぴったりだと思ってしまう辺りもう罪だなぁとなります。


そろそろ怒られそうなのでこの辺で終わりにします!!最後まで読んでくださりありがとうございました!!